ザ・海外出張Hacks! 特集 Interview GOETHE特別編集 海外出張の達人に訊く! 第1回ジャーナリスト 鳥越俊太郎さん

第一に安全、第二に落ち着きを求めたい

新聞社の航空担当記者、外信部特派員を経てジャーナリストになったため、僕の人生は飛行機ととても縁が深い。

フライトで重要なことは、第一に安全。僕は航空担当記者時代の取材を通して着陸の難しさを知っている故に安全に定評のある会社を選ぶようにしています。その中で注目しているのはスター アライアンスメンバーの会社です。ANAを始め、スター アライアンス加盟航空会社は安全に関する認識が高いと感じます。

安全性の次に重視するのは、いかに快適に過ごせるか、です。海外出張の場合、意識しなくても自然にモチベーションが上がる。外国人とその国の言語で仕事をするわけだから、どうしても緊張感が高まるわけです。ですから機内では、できる限りリラックスして過ごしたい。

先日、スター アライアンスメンバーのエア・カナダを利用しましたが、とても快適でした。ビジネスクラスでは座席がフルフラットになるので、体を横たえて熟睡できる。食事も日本人の口に合う軽めの料理が用意されている。しかも座席がほかの席から見えにくいように配置されており、プライバシーも保たれます。緊張する仕事の前後に、他人の目を気にしないでリラックスできるのは、本当にありがたいですね。

海外での成功のカギは“積極性”

海外出張へ出かけるビジネスマンにアドバイスしたいのは、「自分から積極的にコミュニケーションをとること」。語学が苦手だからといって、無口になっていてはどうしようもない。海外出張に行くには、それだけの経費や旅費を会社側が支払っている。つまり会社側があなたに投資をしているということです。

ですから高い意識で何が何でもやり遂げなければならない。僕も以前は英語すら苦手でしたが、それでも自分から積極的に人間関係を築こうとしましたね。英語で講演を行ったり、大学生が書いた英文の作文の添削をしたり。今にして思えば、「怖いもの知らずでよくやったな」と苦笑いが込み上げてきます。

その陰で英会話学校に通い、コツコツと英語力を高めていきました。今では海外のフライトアテンダントとの会話も楽しみのひとつです。先日のエア・カナダ便でも、ずいぶん長い時間、フライトアテンダントとお喋りしましたね。スター アライアンスは、そうしたスタッフの対応も実にいいと感じます。フライトアテンダントに限らず、空港のラウンジも均一的にレベルが高い。海外出張時はこうした施設を利用して、さまざまな国の人々とコミュニケーションを築くのもいいでしょう。

もし僕が長期間の休みを取れれば――。スカンジナビア航空を利用して北欧へ。そこからスパンエアーでイベリア半島へ足を延ばす。そんな旅を繰り返しながら、これからもさまざまな国や人々と出会っていきたい。そのためにも世界を結ぶ橋渡し役として、スター アライアンスに期待しています。

海外出張成功のための2箇条

ポイント1
気後れせず、積極的な姿勢でコミュニケーションを築く。
ポイント2
ラウンジや機内サービスが充実した快適な航空会社を選ぶ。

SHUNTARO TORIGOE
1940年福岡県生まれ。京都大学卒業後、毎日新聞社入社。
サンデー毎日編集長、テヘラン特派員などを経て89年同社を退職。その後はニュースキャスターや執筆活動など、自身を「ニュースの職人」と称し幅広く活動を続けている。

Text=川岸徹 Photograph=久保田育男

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